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平成20年度盛岡市スポーツ少年団指導者研修会

 

 6月28日(土)、毎年恒例の指導者研修会をサンセール盛岡で開催しました。
 市内スポーツ少年団指導者の資質・指導力の向上を目的として、盛岡市スポーツ少年団指導者協議会が主催する同研修会も、回を重ねて今年で11回目となります。
 今年は、ここ数年続けてきたテーピングやアイシングなどの実技実習を伴う研修から趣向を変え、講演を聴くスタイルで開催しました。

 研修1では、多くの少年団がお世話になっているスポーツ安全保険の幹事会社である東京海上日動火災保険株式会社の 越坂部 望(おさかべ のぞむ) 氏を講師にお招きし、「スポーツ少年団指導者の法的責任について」というテーマで講演をいただきました。

越坂部講師
越坂部講師

講演の中で越坂部講師は、同社が取り扱ってきたスポーツ活動中の事故の発生状況や裁判での判例などの具体例を挙げながら、「権利意識の高まりによる損害賠償請求の増加など、少年団指導者の法的責任、特に民事責任は大きくなっています。事故が起きて裁判になれば、事故に対する予見可能性(事故を予測できなかったか?)と結果回避の可能性(対応策により事故を回避できたか?)が問われるので、日頃から リスクの洗い出し→リスクの分析・評価→リスクへの対処→効果検証・フィードバック というリスクマネジメントを徹底し、事故防止に努めることが大切です。また、万が一の備えとして、傷害事故のみならず賠償事故も補償するスポーツ安全保険などに加入することは非常に有効です。」と説かれました。具体例では、数千万円の和解金が支払われた例が多くありました。未来ある子供達のために、事故を未然に防ぐことは最重要事項ですが、スポーツ活動中の怪我などの事故を完全に防止するのは難しいのもまた事実。ボランティアである少年団指導者活動を通じて、思わぬ法的・経済的責任を背負うことにならないよう、指導者自身も賠償責任保険に加入しておくことの重要性を再認識させられました。
 研修2では、フクダ電子北東北販売株式会社の臨床工学士 吉島 敏夫
(よしじま としお) 氏を講師にお招きし、「AEDの使用法について」というテーマで講演をいただきました。

吉島講師
吉島講師

講演では、心臓震とうなどによる突然死事故への対策として、最近、スポーツ関係者にも注目を集めているAED(自動体外式除細動器)について、県内での普及状況や実際に起きた事故例の紹介のあと、練習用のAEDとマネキンを使って、使用方法の説明を受けました。吉島講師は、「AEDも万能ではなく、すでに心臓が止まった状態では作動しません。心肺蘇生とセットでおこなうことが重要です。また、余計なことをしてあとで責任を問われないか?と心配する方もいますが、善意でおこなうことなので、不幸な結果となっても法的責任を問われることはありません。使い方も、AED自体が指示してくれるので、いざというときには臆せず使用して欲しい。」と説かれました。

研修会の様子
研修会の様子

市内では、中学校への配備が完了し、次は小学校に順次配備していくという状況のようです。少年団指導者としては、万が一の際に有効活用できるよう、AEDがどこに配備されているか位は把握しておきたいものです。
 どちらの講演内容も、指導者の皆さんには興味深いものだったようで、各講演後の質疑応答でも多くの質問が寄せられるなど、大変有意義な研修会となりました。



 なお、現在、盛岡市体育協会では、スポーツ大会などを対象として、AEDの無料貸出を行なっていますので、ぜひご利用ください。(詳しくはこちらをご覧ください。)



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